【ややネタバレ】作品のテーマから名付けられた日本独自のタイトルがしっくりくる――映画『メッセージ』を鑑賞【感想】




Amazonビデオで100円でレンタルされているのを見つけて、以前から観たいと思っていた映画『メッセージ』を鑑賞してみました。結論から先にいうと、なかなか素晴らしい作品でした。

本作の監督を務めているのは、『ブレードランナー 2049』という名作SFの見事な続編を作り上げたりドゥニ・ヴィルヌーヴ。出演は、『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスと『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーです。

『未知との遭遇』よりも深い地球外生命体とのコミュニケーション

ある日、世界各所に謎のUFOが出現。その地球外生命体とコンタクトを取るために、言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)、物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)が招集され、調査を開始することになります。

宇宙船の内部に侵入し、2体の地球外生命体とコミュニケーションを取り始めたのですが、音声による彼らとのやりとりは困難を極めます。そこで、ルイーズは文字によるコミュニケーションを開始。ヘプタポッド(7本脚)と呼ばれるようになった地球外生命体は、それに答えるかのようにタコのスミのようなもので、自らの意思を表現してきたのでした。

本作の予告編を最初に見たときの第一印象は、得体の知れない知的生命体との出会いによるドキドキ感。そして、その彼らと実際にあってコミュケーションを試みるといった部分など、まさに現代版の『未知との遭遇』といった感じでした。実際に映画を観てみると、そのような部分はわりと序盤で終わり、物語は徐々に深度を深めていくことになります。

ルイーズたちはまず、自分の名前を理解してもらい、相手の名前を教えてもらうことからコミュニケーションをスタート開始します。そして次々に新たな言葉の意味を蓄積していき、彼らが地球にやってきた目的を聞き出すことに成功します。各国でも同時にコミュニケーションが取られており、それぞれの国の調査メンバーがネットで情報を共有していました。しかし、彼らの目的が分かった後、各国は続々と情報を遮断していきます。

あわや、地球外生命体と各国を巻き込んだ戦争の危機にまで発展してしまう事態となるのですが、地球外生命体が本当に伝えたかったメッセージをの意味を読み取ったルイーズは、自らが彼らから授かった能力を活かして問題を解決へと導いていくのです。

鑑賞後にしっくりくる日本独自に付けられたタイトル

ちなみに映画の原題は「Arrival」で、到着した人や生まれたばかりの赤ん坊というような意味も持っています。現代小説も『あなたの人生の物語(Story of Your Life)』なので、『メッセージ』というのは、日本独自に付けられたタイトルです。

この映画のテーマとなっているのは、「メッセージ」=「コミュニケーション」です。このコミュニケーションは、なにも謎の知的生命体とだけではなく、普段から自分たちの身の回りで活用されている手段のひとつです。そして、それがいかに大切なことかを、この映画は教えてくれます。映画全体を通してみると、たしかに原題や小説のタイトルよりも、この日本語タイトルのほうがしっくりくることがわかります。




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