本物はすごかった! 実際に使用されたリアルなスパイアイテム32選

本物はすごかった! 実際に使用されたリアルなスパイアイテム32選




先日公開された映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』の中でも、盾や武器としても使える傘や、毒刃を仕込んだ靴、時限爆弾にもなるライターなど様々なスパイグッズが登場します。

こうした、いわゆる「秘密道具」的なものって、なにかわくわくさせるものがありますよね。

・・・・・・ということで、今回は空想の世界ではなく、実際にリアルなスパイたちが使用した秘密道をいろいろと調査してみました。

武器編

①スパイアンブレラ

『キングスマン』でもおなじみの、傘に偽装したスパイアイテムですが、こちらは1978年9月7日にブルガリアの作家でジャーナリストのゲオルギー・マルコフ氏の暗殺のために使用されました。

マルコフ氏の右大腿部には、傘に偽装した空気銃で撃ち込まれた直径1.5mmの弾丸が見つかっており、それが原因と思われる敗血症で毒殺されています。

②口紅型ピストル KISS OF DEATH

『KISS OF DEATH』という名で知れる口紅型のピストル。冷静時代にKGBの間で使用されたもので、口紅のフォルダー内にシングルショットの4.5mm弾が仕込まれています。

③シアン化物ガス銃

新聞紙に隠した銃から、非常に毒性の強いシアン化物カプセルを撃ち込んで浴びさせさせる武器。

KGBのスパイであるボグダン・スタシンスキーが、1957年にウクライナの政治家レブ・リベットを、1959年に同じくウクライナの政治家ステパーン・バンデーラを暗殺する際に使用しています。

これらの犯罪は、のちにスタシンスキーがドイツに亡命した際に告白したことから明らかになりました。

④パイプピストル

第二次世界大戦中、イギリスの特殊部隊によって使用されたパイプ型のピストル。主に近距離の刺殺ように設計された武器で、ボウルをねじることで弾を発射する仕組みになっています。

⑤石炭爆弾と迷彩キット

1940年代、CIAの前身とあんる特殊サービス局により作られた、石炭爆弾。ボイラーの炎にさらされたときに爆発するように、中に爆発物が仕込まれています。

オプションのカモフラージュキットは、エージェントが地元の石炭と同じ色に塗装するために使われました。

⑥グローブピストル

第二次世界大戦中、米海軍によって使われたピストルです。手袋を外さずに、敵を倒すために開発されたものです。実際に利用するときは、銃身を敵に押しつけるような形で弾を撃ち込みます。

⑦水筒型爆弾

水筒の形をした爆発物。敵陣の野営地と抵抗するために、これらの武器を隠し持っていました。

盗聴機編

⑧送信機付きの靴のかかと

1960年代から1970年代にかけて、東欧の外交官は衣料品や靴を西洋から購入することを避けていました。ルーマニアでは、秘密機関と郵便サービスと協力して靴のかかとにトランスミッターを設置。アメリカの外交官を偵察していました。

⑨腕時計型のカメラ

1949年頃のドイツで、使用された超小型のカメラを仕込んだ腕時計型のアイテムです。約1インチのフィルムディスクに8枚まで撮影可能。一見するとスタイリッシュなデザインの腕時計に見えますが、時計を見る振りをしながらターゲットの撮影が行えるようになっています。

⑩盗聴木


1970年代初頭、米国の諜報機関が、ソ連のミサイルシステムのレーダーと通信を盗聴するために、モスクワ郊外の樹木地域に植え付けた木の切り株型の盗聴機です。インサーセプトした信号は、衛星を通して米国に送信されていました。

本体には太陽光発電の仕組みが採用されており、電池交換が不要で利用し続けられるようになっています。

盗撮カメラ編

⑪コート・カメラ F-21

1970年頃、KGBによって発された小型カメラの『F-21』。一般的に『KGBカメラ』とも呼ばれています。カメラ本体のサイズは、レンズをのぞき約7×5.5×2.5cm。3種類のシャッタースピード(1/10、1/30、1/100)と、マニュアル設定が行えます。

レンズはコートのボタン部分に仕込まれており、シャッターケーブルを手に握った状態でターゲットの方を向き撮影をおこなっていました。

⑫万年筆カメラ

当時のポケットカメラの問題点として、目立つ過ぎるというのがありました。そこで、1970年代後半にCIAでは、カメラを万年筆にしこんだものを採用しました。

外交官だったアレクサンダー・オゴロドニックが、ソ連の機密文章を米国に渡すためにしようしていましたが、彼はKGBに捕まり自白を迫られときに、毒薬で自殺しています。

⑬ピジョンスパイカム

第一次世界大戦当時、敵の要塞や兵士などを撮影するために、幅広く使われた鳩用のカメラです。自分を危険にさらすことなく敵の領域に入り、撮影されたものを元に地図を作成していました。1950年代まで、敵の戦火をくぐり抜けて写真を撮影してきた鳩は、なんと95パーセントもの成功率を誇っていたそうです。

⑭マイクロドットカメラ

1960年代に、東独の外国諜報機関であるHVAによって作られた小型のカメラです。撮影した文章を化学プロセスを経て縮小。テキストのブロックが一定期間以上現れないような仕組みになっています。

イギリスとドイツの二重スパイで、ジェームス・ボンドのモデルともいわれているドゥシャン・ポポヴが、日本が真珠湾攻撃をするという情報を入手。マイクロドットカメラで撮影された文章(フィルム)をFBIのニューヨーク長官ジョン・エドガー・フーヴァーに渡して警告しました。しかし、ポポヴの女性関係がハデだったところから、その情報が大統領の耳に伝わらなかったそうです。

⑮マッチ箱スカメラ

イーストマン・コダック社が、戦略諜報局(OSS)向けに製造・開発したカメラです。こちらは当時使用されていたマッチ箱の形に作られており、そのカメラを使用sルウ国に関連した言語とスタイルに合わせたラベルを追加して偽装できるようになっていました。

⑯MINOXカメラ


高画質の写真を撮影するためのポータブルカメラとして、1937年に開発。その後、世界で最も広く使われたスパイカメラとなりました。

⑰タバコポーチカメラ

スイス製の小型35mmフィルムカメラを、改造したたばこポーチに隠して使用。

スパイツール

⑱侵入探知装置

冷戦時代の侵入検知システムは、地形と混ざり合うように設計。最大300メートル離れた人や動物などの動きを検出することができました。このデバイスは、小型パワーセルで動作し、アンテナ内蔵しています。符号化されたパルスを送信することができました。

⑲CIAの逃走キット

1960年代にCIAで使用されていたスパイ用のツール。逃走時に必要となる様々な工具が、コンパクトな状態でまとめられています。

⑳毒物を仕込んだメガネ


自殺用に、メガネの先端にシアン化物のペレットを仕込んだCIAのメガネです。拷問などで自供を迫られて死を選んだ際に、使用されていたといわれています。

㉑コインキャッシュ


1950年代にKGBで使用されていた、中が空洞のコイン。硬貨の小さな穴に針を入れることで開けることができ、なかにマイクロフィルムやマイクロドットを隠せるようになっていました。

㉒カフリンクキャッシュ


こちらもマイクロドットフィルムを隠すために、中が空洞になっているカフスボタンです。主に1950年代にKGBで使用されていました。

㉓コンパスボタン

ズボンなどにボタンとして縫い付けられており、脱出などで国境に向かうときにふたつ合わせてコンパスとして利用できるようにしたものです。

㉔レターリムーバー

第二次世界大戦当時、のり付けされた部分を剥がすことなく封筒から文章を取り出すために利用された装置。封筒上部の開封された隙間に挿入し、巻き上げて取り出していました。

㉕ステレオスコープとケース


第二次世界大戦中に使用されたステレオスコープ。飛行機に搭載されたカメラで撮影した敵エリアの画像を、立体視でチェックしていました。

㉖INSECTOTHOPTER


1970年代にCIAの研究開発局による開発された、小型無人航空機(UAV)。情報収集のために開発された最初の昆虫サイズの航空車両(Insectothopter)でした。

㉗CIA半潜水

CIAが1950年代に開発した、ふたり乗りの半潜水艦。武器は搭載されておらず、輸送のために使われていたようです。

㉘デッド・ドロップ・スパイク

エージェントとの間の安全なやりとりを行うために使われたスパイク。中に文書やフィルムを入れることができ、事前に決めていた地面に押し込む形で隠していた。

㉙M-209暗号箱

スウェーデンの発明家ボリス・ハーゲリンによって作られた機械的暗号装置。小型で持ち運び可能で、第二次世界大戦中、米軍で広く使用されていました。一連のローターを使用して、秘密の軍事的メッセージをエンコード/デコードすることができます。

㉚エスケープマップ

絹に印刷された逃走用の地図。隠蔽するためにコンパクトに折りたたんでいたり、スカーフなどに使用されていた。防水染料で印刷されているため、エージェントが突然水の中に逃げることになっても色落ちすることはありませんでした。

㉛エニグマ暗号装置

第二次世界大戦当時、ナチス・ドイツが使用していたローター式暗号機。ドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスによって1918年に発明され、その後1925年にドイツ軍が正式に採用しています。

大戦中、連合国軍はこのエニグマの暗号解読に成功していましたが、そのことは秘密にされていたため終戦までドイツ軍はエニグマを使い続けていたそうです。

㉜暗号ディスク

いわゆる文字置き換え方式の暗号用に使われたディスクです。内側のホイールを回転させて文字を置き換えます。

Via.WIRED(12)、NBC NEWS.COMCRACKEDCryoto Museum




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