『スーパーファミコン』は型番によって音や映像に違いはあるのか?




1990年11月21日に発売された、任天堂の『スーパーファミコン』。当時の定価は2万5000円で、ファミコンと同じROMカセットが採用されました。

CPUには、16ビットリコー制5A22を採用。メインメモリは128KB、音源は16bit 32KHzのステレオにアップグレード。グラフィックも、3万2768色中256色同時発色可能となっており、表現力も『ファミコン』と比較して大幅に強化されています。また、多重スクロールや回転・縮小・拡大表示も行え、それを利用したゲームも多数登場しています。



▲コントローラーは着脱方式になり、前面にコネクターがふたつ設置されるようになっています。

▲背面にはファミコン同様のRF出力と出力チャンネルの切り替え、ACアダプタのコネクターなどに加えて、RGBやS端子、AV出力が可能なマルチ出力が装備されています。

▲裏側には『サテラビュー』接続用の端子も用意されています。

 

コントローラー

コントローラーは『ファミコン』時代と比較して、「X」「Y」「L」「R」の4つのボタンが増えています。着脱方式になっており、このコントローラーを接続する端子には、様々な周辺機器も接続できるようになっていました。

初期型(1990年~1992年製造)

さて、その後日本国内だけで1717万台も販売した本機ですが、同じ見た目でも時代によって大きく初期・中期・後期の3つのモデルが販売されています。それぞれに違いはあるのでしょうか?

中期と後期のモデルに加えて、若干本体が重め。上側に黒いゴム足が4つ付けられています。

中期型(1992年~1995年製造)

中期型のチェック用に、シリアルナンバー「S2」から始まるものを購入してみました。中身を開けるときは、赤丸の部分のネジをはずすのですが、特殊な形のネジが採用されているため、それに合わせたドライバーを用意する必要があります。





▲ボードに「SNS02」の表記があるので、1994年~1995年製造モデルでしょうか?

後期型(1995年以降製造)

後期型のチェック用として、シリアルナンバー「SM120」から始まるものを購入。この120番台以降は、後に触れる「1Chip」型といわれています。

ちなみに後期型は日本製と中国製が混じっていますが、シリアルナンバー「SM」から始まるものが中国製の模様。また、後期型は、任天堂株式会社の社名が入っているシールの右下に「SHVC-JPN-1」という表記が追加されています。


「1Chip」型のチェックとして、ボード上に「SNS1CHIP」と書かれています。

「1Chip」とそれ以外ではどっちが性能がいいの?

つまるところ、『スーパーファミコン』の本体を語る上でその大きな違いとなっているのは、搭載されているチップが「1Chip」かどうかというところ。後期型でも「1Chip」が採用されているのは1部に限られています。

上記の画像は上が中期型のもの。下が後期型「1Chip」のものです。「1Chip」のほうが若干色が艶やかで明るい印象です。


▲こちらは左が「2Chip」、右が「1Chip」。

映像もかなり違いますが、音も「1Chip」のほうが明るい印象です。これらはあくまでもAV出力での比較ですが、中古で『スーパーファミコン』を購入する時の参考にしてみてください。

「1Chip」と同等の性能を持つ『スーパーファミコンジュニア』

1998年3月27日に、『スーパーファミコン』の最終形態とも言える『スーパーファミコンジュニア』が発売されています。RF出力やRGB、S端子、拡張端子、カセットのイジェクト機構などが排除されています。

また、付属しているコントローラーは、従来までの倍の長さの2メートルとなっています。

性能的には「1Chip」の本体と同等のようですが、中古市場では5000円以上からと、やや高めで取引されています。「1Chip」の中古がなかなか見つけられないというときは、こちらも選択肢に加えてみるのもいいかもしれません。

■参考ページ
RetroRGB – SNES Version Compare
統合型(1CHIP)スーパーファミコンの見分け方|BEEP

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text.レトロゲームライター 高島おしゃむ




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