レトロゲームを表示させるための至高の逸品『XRGB-mini FRAMEMEISTER(フレームマイスター)』をレビュー




特に何も考えずに、単にコンポジット(RCA)で出力されたゲームの映像を、現代の入力環境であるHDMIにコンバートするだけなら、2000円ほどのアップコンバーターを購入すればとりあえず遊ぶことはできます。しかし、そこでひとつ問題となってくるのはアスペクト比の問題です。レトロゲームが遊ばれていた時代はアナログテレビが主流で、ゲームの映像もそれに合わせて4:3の比率で出力されていました。

しかし、現在売られているテレビはディスプレイはいずれも16:9という比率になっており、そのままHDMIに変換しただけでは横長の映像になってきます。

そこでなにかいいアップコンバーターは無いかなと思い探したところ、見つけたのがマイコンソフト株式会社の『XRGB-mini FRAMEMEISTER(以下フレームマイスター)』でした。

入力できる端子の数も多く、評判もまずまずということで性能的には問題なさそうだったものの、やはり躊躇してしまったのが3万円以上というそのお値段。しかし、すでに生産終了がアナウンスされており、現在お店にあるものが最後の在庫となっている模様。ここハラをくくって買ってみるかということで入手することにしました。


▲こちらが『フレームマイスター』の箱の中身。うちの環境では、リモコンが扇風機と干渉し、扇風機の風量が上がってしまうという事態が発生(笑)。

変換可能な映像

『フレームマイスター』では、コンポジット(RCA)、S端子、D端子、アナログRPG21ピン、HDMIの映像を、HDMI(480p~1080p)またはDVIに出力することができます。HDMIの場合、本機を通す意味はあまりなさそうですが、それ以外の入力端子を利用できるのは大きなメリットであり特徴と言えるでしょう。

ゲーム機の映像をより高画質で楽しむには……!?

『フレームマイスター』の能力を最大限に活かすには、まずはゲームから出力される映像自体を選別し、最適化する必要があります。

今のところ任天堂の固定機を主軸に集めていることもあり、セガやPCエンジン、その他のハードにはまだ手を出していませんが、とりあえず任天堂関連のゲーム機を最高画質で楽しむための出力ケーブルの種類を調査してみました。

■任天堂の各ゲーム機における無改造で最高の画質で出力するための出力端子一覧

ゲーム機 出力端子
AV仕様ファミリーコンピュータ コンポジット(音声はモノラル)
スーパーファミコン RGB
NINTENDO64 S端子
ニンテンドーゲームキューブ D端子
Wii D端子
Wii U HDMI

安価にそこそこの高画質化を求めるなら

とりあえず安価にS端子で映像を出力したいならば、コロンバスサークルから発売されている『S+AV端子ケーブル』がおすすめです。ファミコン(コンポジット)とスーパーファミコン(S端子)、NINTENDO64(S端子)、ゲームキューブ(S端子)に対応しており、これ1本でそれをまかなうことができます。

ケーブルの長さも1.5メートルと使いやすく、お値段も1000円ほどで入手可能です。

意外にもRPG21ピンの高画質出力が可能な『スーパーファミコン』

上記の表でもわかるように、意外なことに後継機種の『NINTENDO64』ではS端子までしか選択することができませんが、なんと『スーパーファミコン』ではRGP21ピンにも対応しています。

ただし、純正はいろいろと不具合が多いようです。そこでオススメなのがサードパーティ製の『A-RGB21-SFC』というアイテム。6000円ほどで入手でき、不具合なく利用することができます。

現在プレミアム化! 『ゲームキューブ』専用D端子ケーブル

『ゲームキューブ』は、初期型のみ「デジタルAV出力ポート」が搭載されており、専用ケーブルの『D端子ビデオケーブル(DOL-009)』を利用することで、最高画質で楽しむことができます。

が、この専用ケーブルが現在異常に高騰中となっています。ケーブル内で映像データの変換を行う仕組みになっていることからか、サードパーティ製のアイテムもなく、現状プレミアム価格(1万4000円~5万円)のものを購入するしか手はなさそうです。

ゲームキューブのゲームのを高画質で楽しみたいならば、Wiiの中古を購入したほうが安く済みそうですが、こちらの記事で紹介しているように本機では3種類のゲームボーイ系ハードの映像を出力できるというのもウリです。悩ましいところではありますが、いつか手に入れたい究極のアイテムのひとつと言えそうです。

映像出力をチェック

とりあえずファミコンの『ファミスタ』を起動して『フレームマイスター』の機能をチェックしてみました。とにかく項目がありすぎて、最初はかなり戸惑うかもしれません。付属のリモコンにも、これでもかというぐらいボタンがついており、その多さにも驚かされます。

ファミコンの映像はなにはともあれ4:3で出力したいということで、リモコンの下から2番目にある「ノーマル」を選択します。これで強制的に映像を4:3で出力することが可能です。ちなみにその隣の「ワイド」を押すと、強制的に16:9に引き伸ばされた映像になります。

リモコンの「ステータス」ボタンを押すことで、現在の設定の確認も行えます。

『スーパーファミコン』の場合、コンポジットとS端子両方でケーブルを挿している場合、切り替えて映像を比較することができます。こうして見比べてみると、やはりS端子で出力した方が若干映像がくっきりとしますね。

映像に合わせて選べる8種類の画質モード

『フレームマイスター』では、ゲームのソースに合わせて8種類の画質モードを切り替えて遊ぶことができます。それぞれのモードを試してみて、自分好みのものを見つけましょう。

標準:こちらはノーマルな映像。基本はこのままでも問題ありません。

GAME1:ゲーム向けの低遅延な2DI/P処理の映像モード。480pまたは1080iのインターレス時に効果があります。

GAME2:2DI/P処理で色が強調されたモード。

MEISTER:2DI/P処理で、走査線のような特殊効果が表示されるモード。

MOVIE:動きに適応した3DI/P処理で、映画のような画面に粒状感が加えられたモード。

ANIME:3DI/P処理で、色を強調してアニメなどを表示するのに最適なモード。

NATURAL:3DI/P処理で、大自然などピュアな映像に最適化したモード。

PICTURE:3DI/P処理で、静止画の表示に最適化したモード。

その他便利な機能

豊富な入力や映像モードのほか、拡大など様々な機能が備えられた『フレームマイスター』。中でも便利な機能が、リモコンの「静止」ボタンを押すことで画面を静止状態で表示できるモードです。この状態でもゲーム自体は問題なく動き続けており、すぐに元に戻すこともできます。

また、リモコンの「入力音量」でボリュームを上げたり下げたりすることもできます。意外とファミコンの音は音量が大きく聞こえがちなため、ヘタをすると周りの迷惑になることもあります。とくに筆者の環境ではディスプレイ側でボリュームを変更するときに、見えにくいボタンを押してメニューを表示し、そこでボリュームを選ぶといった面倒が手順が必要なため、こうした機能は大いに助かっています(笑)。

XRGB-mini FRAMEMEISTER / マイコンソフト株式会社

text.レトロゲームライター 高島おしゃむ




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