【PS1ゲームレビュー】デザイナー・松本弦人が作った隠れた名作ゲーム『ジャングルパーク』




ニンテンドーゲームキューブ用の『動物番長』の企画・ゲームデザインや、書籍『バーチャファイター2 マニアックス』のデザイン/ディレクションを担当したデザイナーの松本弦人が、1996年6月1日にWindowsとMaciontoshのハイブリッド仕様でリリースしたマルチメディアタイトル(※1)が、この『ジャングルパーク』というゲームです。

「マルチメディア」ってなんだ? っていう感じですが、当時はパソコンのCD-ROMドライブが搭載されはじめた頃で、それを利用したCD-ROMタイトルが大量に登場しました。主に動画や、当時マクロメディア(現:Adobe)から発売されていたオーサリングツールの『Director』などを使用して作られたインタラクティブなゲームやコンテンツを称して「マルチメディア」と呼んでいました。

筆者はPC版を購入しいたく感動。その後松本弦人の書籍なども集めています。


▲松本弦人を特集した同人雑誌ペッパーショップ。裏面は『ジャングルパーク』の広告となっています。

▲書籍『松本弦人の仕事と周辺』の『ジャングルパーク』の記事。再出荷がかかる度に新たなグッズが作れたことが書かれています。筆者もサルのフィギュアを購入。

本来は1995年夏の発売に向けて開発が開始された『ジャングルパーク』ですが、大幅にスケジュールが延びリリースされたのは翌年の6月。さらにその後、1998年1月15日にセガサターン版が、同年2月26日に今回レビューしたプレイステーション版が発売されています。

ジャングルパークってどんなゲームなの?

さて、肝心のゲーム内容ですが、孤島でのんきに暮らしていた「SARU」という名前のサルが、ひょんなことから一大アミューズメントパークとなっていた大陸に迷い込み、そこで冒険を繰り広げていくといった感じです。

基本的には特定のポイントでトリガーとなっている謎を解き、途中で様々なミニゲームで遊びながら新たな場所を目指していくという風にゲームを進めていくことになります。

しかしこのサル、何にも無いところで転んでみたり、いきなり釣りを始めたりと、かなり気ままな模様。そうした隠されたポイントでどんなアクションをしてくれるのかな? と期待しながらジャングルの中を歩き回っているだけでも、楽しい気分になります。


▲まずは、この小島から抜け出す方法を見つける必要があります。

ジャングルの中で発見したミニゲームに夢中!?

最初にゲームを起動したときに受ける印象としては、「絵が汚い」ということかもしれません。マルチメディア系のタイトル全般が概ねこのような感じではありましたが、たしかにコンシューマーゲームとしてみると、グラフィックの弱さは否めません。しかし、その部分にさえなれてくればゲームやキャラクターの魅力に気が付いてくるはずです。

中でもオススメなのが、いくつか用意されているミニゲームです。例えば「HOCKEY」では、棒を押したり引いたりしながら選手を操るアイスホッケーのゲームを実際に遊ぶことができます。また、「BASE RUGBY」では、野球盤と同じように攻守に分かれて戦うことができます。しかも、消える魔球まで投げることが……!?

さらに「U-COM」では、ラジコン飛行機を飛ばすことができます。謝って墜落させてしまうことで、なんと新たなルートが開けたりして。

これ以外にも、ミニゲームやギミックは満載。はたして、本作のラストはどのような感じを迎えるのか、ぜひ機会があればご自身で確認してみてください。


▲ふと立ち寄ったビル。そこに入っていくと、RPGのように様々なアイテムを入手できます。何が起きるのかと思ったら、そのままビルの窓掃除をやらされるハメに。

ちなみにこのプレイステーション版ですが、たしかPC版にはなかった各ギミックの説明がネタバレ的にマニュアルに記載されています。どうしてもなにやっていいのかわからないというときに、参考にするのはいいかもしれません。でも、できれば何も見ないで、すべての謎を解き明かしたいですね!!

text.レトロゲームライター 高島おしゃむ

ジャングルパーク
Posted with Amakuri at 2018.5.22
PlayStation
バンダイ




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