LAメタルの真実――やつらはみんなLA出身じゃなかった!?




アマゾンを眺めてみるときになにげに発見し、とりあえず1冊だけ買ってみた『LAメタルの真実』という書籍。どうやらHM/HR雑紙『BURRN!』のコラムを書籍化したもののようだが、そちらはまったく見ていなかったためその存在すらしらなかった。表紙がややへぼく、安っぽいKindle本のようにしか見えなかったのだが、届いた本を見てその分厚さにまず驚かされた。しかし本当に驚いたのはその本で描かれている、LAメタルを牽引してきたミュージシャンたちの、生の赤裸々な声だった。

 

▲確認できる範囲では、6冊まで発売されている。

ちなみに、ジャンルのように扱われているこの「LAメタル」という名称は、日本のメディアが勝手に名付けたものだ。海外では「ヘアーメタル」と呼ばれるジャンルに近いが、80年代初頭以降に登場した、ロサンゼルスを中心に活動してきたメタルバンドのことをこう呼んでいる。

筆者は1984年に高校に入学し、まさにこの時代とリンクしてギターをプレイしてきた世代だ。クワイエット・ライオットの『カモン・フィール・ザ・ノイズ』からメタルにハマリだし、徐々にどっぷりとつかっていった。当時のメタルバンドにはギターヒーローが数多くいたというのも、そうした要員のひとつになっているかもしれない。

さて、若干話が横道にそれてしまったが、本作ではドッケンやラット、ジェイク・E・リー、モトリー・クルーなどなど、インタビュー形式であの頃どんなことが起きていたのかが語られている。

日本のみでデビューしたものの、オジー・オズボーンのソロにギタリストとして参加してから注目を集め出したランディ・ローズだが、地元ではエディ・ヴァンヘイレンなど並んで有名なギタリストだった。

また、ラットの前身であるミッキー・ラットだが、彼らはサンディエゴでプレイしていたが、LAで起き始めつつある新しい波を感じ取り、移り住むことを決定している。そのときにスティーブン・パーシーはもちろんのこと、当時ミッキー・ラットのギタリストだったジェイク・E・リーもLAに移動。のちにラットを脱退するときに、ウォーレン・デ・マルティーニを呼び寄せている。

……つまり、ほとんどはLAが生まれ故郷だったというわけではなく、ムーブメントに引き寄せられるように集まってきた連中なのだ。日本でいえば、群馬から東京に出てくるというような感覚だろうか!?

当時の狭く、濃い人間関係も語られており、こちらもかなり面白い。1冊だけ買ってみて、思いのほか良かったので、残りの5冊も勢いで注文してしまったぐらいである。当時のLAメタルについて、より濃い情報が欲しいという人は、1度読んでみることをオススメする。




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