マイケル・シェンカーに松本孝弘――憧れのサウンドを実現する「半止めワウ」を単体エフェクターで済まそうとすると意外とめんどい感じだった5月の夜

マイケル・シェンカーに松本孝弘――憧れのサウンドを実現する「半止めワウ」を単体エフェクターで済まそうとすると意外とめんどい感じだった5月の夜




今回のネタに限った話ではありませんが、最近楽器関連の情報を検索してて思うのが、こうした知見を共有しているブログや専門サイトがほとんどなく、各プレイヤーの中でのみ経験として残っているということが多いということです。

というわけで……今のところ有益な情報があるわけではありませんが、私が知り得たものを少しずつこちらに追加していこうと思っています。

「ワウ・ペダル」というエフェクターは、足で踏んでギターのサウンドをリアルタイムに変化させて、プレイに様々な表情や感情をあらされるのに使用されてきました。ロックのみならず、ファンクなギターでチャカポコしたカッティングのサウンドでも使われることが多いですね!

マイケル・シェンカーに松本孝弘――憧れのサウンドを実現する「半止めワウ」を単体エフェクターで済まそうとすると意外とめんどい感じだった5月の夜

それとは異なり、ペダルを特定の位置に止めることで独特のサウンドを奏でるプレイヤーが登場しましてきました。なかでも有名なのがマイケル・シェンカーではないでしょうか。今回はプレイヤーやその奏法等については触れませんが、日本の松本孝弘など、この半止めワウのサウンドを好んで使うプレイヤーも多数存在しています。

当然のことながら、こうしたプレイは『Cry Baby』などのワウを利用してやればいいのですが……その構造上、エフェクターのオン・オフをすると「半止めワウ」のセッティングを維持するのが難しくなっています。人によっては改造を施したりしていますが、もっといい方法はないのかいろいろと探してみました。

『Cry Baby』の中身を取り出して改造するという人も。たしかに、『CBM95』ならトゥルー・バイパスだし音も良さそうと思いつつも、それなりの技術は必要そうです。

「半止めワウエフェクター」という選択肢

こうしたニーズから、「半止めワウ」の効果のみを狙ったエフェクターがいくつか登場してきています。しかし、本稿を書いている2019年5月23日現在、これらのエフェクターは割と高価でかつ品薄の状況のようです。

『Daredevil Pedals Atomic Cock V2』

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アマゾンでの価格は2万5000円ほど。

『Jim Dunlop / CSP030 Cry Baby Q-ZONE AUTO-WAH』

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2年前の6月に発売された製品であるにもかかわらず、現在ディスコン状態の模様……。もしかして、新たな製品が6月以降の登場するかも!?

『Rocktron Sweet Spot Fixed Wah Effect Pedal』

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アマゾンでは2万7000円ほどで販売。

『Fulltone Custom Shop WahFull Fixed-wah Pedal』

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アマゾンの値段は3万6000円ほど。

『FAT 515.W FIXED WAH』

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価格は4万3200円。

激安エキサイターで代用も?

というわけで、単体で買うとオリジナルの『Cry Baby』よりも遙かに高くなってしまうエフェクターですが、なんと低価格のエフェクター『Behringer Spectrum Enhancer se200 Sound Enhancement』で代用することもできるようです。……というといい話のように聞こえますが、ここにも落とし穴が。なんとこれらは今は入手困難の模様。なかなかうまくいかないものですね~。

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ないなら自分で作るというD.I.Y精神も

エフェクターの良い面のひとつとして、図面さえあれば最悪自分で作ることも不可能ではないということですね。といってもかなりハードルは高いですが。たとえば、こちらのサイトなどで図面が公開されています。

また、人間椅子のギタリストでもある和嶋慎治氏が出した自作エフェクター本『和嶋慎治 自作エフェクターの書「歪」』にも、半止めワウにもなるエフェクターの作り方が書かれています。しかも、プリント基板付き! しかし、若干お値段が高くなってしまっているような。

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自作エフェクターのキットを販売しているタッキーパーツドットコムで、半止めワウを実現する『Wahtone』のキットが販売されています。プリント基板のみなら800円、基盤上のキット込みが2800円、加工済みケースを含んだBasicセットが6000円、完成品が9800円です。こちらはお値段もお手頃なので、ちょっと試してみるのも良いかもしれません。キットなので、自分で作るのもそう難しくないと思います。

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Kemperとリモートを使うと割と簡単に実現可能

筆者はアンプシミュレーターに『KEMPER PROFILING AMP』を使用していますが、それと専用フットコントローラーの『KEMPER PROFILER REMOTE』とM-Audio エクスプレッションペダル『EX-P』を組み合わせることで、比較的簡単に「半止めワウ」状態でエフェクターのオン・オフができることがわかりました。

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『Kemper』では『KEMPER PROFILER REMOTE』の任意のボタンにエフェクトのオン・オフが出来るボタンがセットできるので、ペダルで調整した後はそちらでスイッチの切り替えができるようになります。

セットアップ自体は煮詰める必要がありますが、パラメーターも細かく設定できるため、割といい感じかもしれません。

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