ペダルを踏み込むことで、可変抵抗器を回転させて聞こえる周波数を変化させるエフェクターのワウペダル。ジミヘ・ヘンドリックスなどが愛用したほか、ギターカッティング時にチャカポコ鳴らすファンキーなプレイなどでも活用されています。
そのワウペダルの代名詞とも言えるブランドが、『Cry Baby』です。今回は、その中でも「Cry Baby ミニ」とも言われることの多い、コンパクトサイズのモデル『CBM95』をレビューしたいと思います。
ちなみにあらかじめお断りしていますが、筆者は基本的にチャカポコスタイルのワウの使い方はほぼしておらず、今回この機種を購入した理由は「半止めワウ」の検証が理由でした。Kemperなどに入っているモデリングされたエフェクターでもいいのですが、まずは本物を1度入手してどんな違いがあるのか確認しておきたかったというわけですね。
JIM DUNLOP ワウペダル CBM95 CRYBABYの基本情報
サイズ | W約8 x D13.5 x H6.6cm |
重量 | 446g |
電源 | ACアダプター(別売)、006P 9V電池(別売) |
購入価格 | 1万1000円 |
その他特徴 | Cry Babyのハーフサイズ 内部スイッチでLow、Vintage、GCB95の3種類のボイジングが切り替えが可能 |
さて、この『CBM95』ですが、そのサイズ感の割には踏みにくく感じることはありませんでした。ただし、ACアダプタの取り付け口が横にあるため、ケーブル類の取り回しは若干不便に感じるかもしれません。まぁ、その辺りはサイズを縮小したこととのトレードオフといったところでしょうか。
ふたを開けると、内部スイッチにアクセスできるようになります。この内部スイッチには、L、M、Hの3種類の設定が選べるようになっています。Lは低音寄りのプリセット、Mは中音を強調したビンテージサウンド、Hは高音寄りの『CBM95』のスタンダートなサウンドとなっています。
目的やサウンドの好みによって選べるので、かゆいところに手が届きやすい製品だといえます。また、従来機種と違いトゥルーバイパスになっているので、エフェクターを接続していても音の劣化がないところも特徴のひとつです。
エフェクターのかかと側には、付属の特殊なレンチが差し込めるようにクラッチが用意されています。これで、時計方向に回すとトルクがきつくなり、反時計回りに回すと緩めることができます。たとえば、半止めワウのような使い方をしたいときは、こちらでトルクを締めていくといいでしょう。
さて、肝心なサウンドですが、これままさしく王道の『Cry Baby』といった感じでした。ただし、やはり半止めワウ目的として使うとやや使いづらさは出てしまうため、あまり出番はなさそうですが、コンパクトさは素晴らしいものがあるため1台持っていても損をすることないでしょう。
この手のワウペダルはどうしても大きくなりボードを圧迫してしまいがちですが、これならそうした問題もなく、常にセットしておくことができます。
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