以前からその存在は知っていたものの、なかなか試す機会がなかった6弦同時にチューニングができるペダルの『PolyTune』。その最新機種である『PolyTune 3 Mini』を購入しました。ちなみに、同様の機種に、色違いの『PolyTune 3 Noir』があるほか、通常のエフェクターサイズの『PolyTune 3』もラインアップされています。
『PolyTune 3 Mini』&『Noir』と『PolyTune 3』の大きな違いは、サイズです。後者には電池を内蔵することができますが、前者はできません。しかし、メリットとして後述するモードの切り替えを裏蓋を外すことなく側面のDIPスイッチで行うことができます。
DIPスイッチには、スイッチ1と2があり、上側がON、下側にするとOFFの状態になります。スイッチ1はOFFで「トゥルーバイパス」、ONで「バッファー」に切り替えが可能で
す。ちなみに本機には信号劣化を抑えつつSN比が高い「BONAFIDE BUFFER」が内蔵されています。筆者の環境ではバッファーON時の音の差はあまり感じませんでしたが、こちらは環境や好みにより選択すればいいでしょう。
スイッチ2はONにすると、常にチューニングが行えるようになります。『PolyTune 3 Mini』では、通常はペダルのスイッチを踏んだときにチューニングモードに切り替わり、音がミュートされます。スイッチ2がONのときもミュートに切り替わりますが、スイッチを踏んでいないときでも音がミュートされずチューニングも行えるようになります。
『PolyTune 3 Mini』は、6弦を同時にじゃらんと鳴らすと6弦同時にチューニングの状況がわかる「ポリフォニック」モードで表示されます。単純に弦を弾いたときは通常のチューナーと同様のチューニングモードで表示されます。
実際に使ってみた感じでは、「ポリフォニック」モードは、まぁ目安になるかもしれないけど完全にはあてにならなさそうという感じでした。かといって使えないと言うほどではないので、あって損はない機能といえるでしょう。
本体右側面にもボタンが用意されています。DC9Vアダプターに干渉して若干ボタンは押しにくいですが、こちらはチューナーのモードを切り替えることができます。ボタンを1回押すごとにE→E♭→D→D♭→C→Bとダウンチューニングが行えるモードに変わります。さらにボタンを押すと、F1→D♭2→G3→A♭4→A5→B♭6→B7という感じで、カポタストを付けた状態のチューニングモードになります。
さらにこちらのスイッチを長押しすることで、 精度±0.02セントの超高精度チューニングモードであるストロボと、素早くチューニングが行えるクロマチックの切り替えも行えます。
最近流行りのコンパクト系エフェクトですが、たしかにボードでは電池は抜いておくことが多いため、その分サイズも小型化してくれたほうがいろいろと使い勝手がいいのもたしかです。かといって機能が劣るというわけでもなく、こちらのペダルもチューナーとして十分すぎるほどの機能を持った製品といえるでしょう。ポリフォニックのチューナーが欲しいと考えているならば、1度お店などでチェックしてから購入を検討してみることをオススメします。
スペック
名称:PolyTune 3 Mini
バイパス・モードトゥルー・バイパス(バッファードバイパス選択可)
入力コネクター1/4″モノラル標準フォン
出力コネクター1/4″モノラル標準フォン
キャリブレーションA=440Hz固定
チューニングレンジA0 ( 27.5 Hz )~ C8 ( 4186 Hz )
消費電流:100mA
寸法:W51mm x D93mm x H45mm
電源:DC9V センターマイナスアダプター(別売り、電池使用不可)
公式サイト:https://www.tcelectronic.com/Categories/Tcelectronic/Guitar/Tuners/POLYTUNE-3-MINI/p/P0DHQ#googtrans(en|en)
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