毎週楽しみにしているドラマ『半沢直樹』。ストーリー展開や、“顔芸”とも評される出演者たちの演技に一喜一憂し、ついつい夢中で見てしまいますよね。第1話目はわりとしずかなスタートといった印象でしたが、7月26日に放送された第2話から展開が速くなり、時間が経つのがあっという間でした。
半沢直樹に夢中になってしまう理由が、主人公が散々な目に遭わされ窮地に追い込められていきながらも、オセロを一気にひっくり返していくがごとく逆転していくところにもあります。毎回見た後の視聴感もすがすがしく、まさに現代が求めている『水戸黄門』といったところです。
それとは別に、ここ最近アマゾンプライムで視聴していたのが『沈まぬ太陽』です。山崎豊子の小説を丁寧にドラマ化したもので、エリートでありながら労組に関わったことで会社と対立し、10年も長きにわたり海外勤務を強いられる主人公・恩地元を、上川隆也が演じています。
日本航空の労組対立や、日本航空123便墜落事故、会社の腐敗など事実を参考に描かれていることもあり、20話というかなりの話数でありながらついつい夢中で見てしまいました。
しかし、この主人公、会社の上部からこれでもかというぐらいの嫌がらせを受けるのですが、いずれの場面でも耐え忍び自らの信念をまったく曲げません。その態度が、さらなる圧力を呼んでしまうという構造になってしまっています。
ある意味、ドラマならではの半沢直樹とは異なり、よりリアルなサラリーマンとしてのもうひとつの行き方が描かれているといってもいいでしょう。惜しいところは、原作もそうですが結果的になにも問題が解決されないまま終わってしまったところです。
しかしながら、人間ドラマとしては素晴らしく、思わぬ人物が思わぬ役どころを演じているなど見所もあります。アクションやクライムものなどの映画やドラマもいいですが、こうした人間ドラマもいいですよね!
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