突然ピンチに陥ってしまったときは、ゲーミフィケーションで乗り切ってみる




昨日までは順調だったのに、突然ピンチな状態になってしまった! な~んてことは、皆さんも経験があるのではないでしょうか? 私も普段フリーランスとして活動していることもあり、ときおりそういう事態になることがあります。というのも、この記事を書こうと思ったきっかけが、つい数日までにこれまで続けさせていただいたお仕事が終わることが決定したからです。

実は昨年の年末年始も似たような状況になったのですが、そのときはやや開き直ってブログなどを始めたりしています(結局更新せずに消しちゃいましたが笑)。その後、たまたま秋葉原のお店で買った金のうんこのおもちゃのようなものを購入してから、なぜだか仕事がいろいろと舞い込むようになり、現在に至っています。

まぁ、そんな風水や神頼みというわけにはいきませんので、ちょっと思考を変えてみることにしました。それが、今置かれている状況を、ゲームのシナリオと捉えてこの乗り切っていこうということです。

そういえば、以前人生を『ドラゴンクエスト』にたとえて、難局に立ち向かっていくという書籍『人生ドラクエ化マニュアル』というのを読んだことがありますが、まさにそれって感じですね。

人生ドラクエ化マニュアル – 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ!/JUNZO (著)

こういうのを、最近は「ゲーミフィケーション」と読んでいるようです。ゲームだったら、それこそ40年以上遊び続けて、数々の魔の手から世界を救ってきた実績があります。まぁ、最近は本人のレベルが上がってないにもかかわらず、ハードモードになってきてますが(笑)。

ゲーミフィケーションってなに?

「ゲーミフィケーション」という言葉は、2008年あたりよりインターネット上で登場しましたが、ざっくりいってしまうとゲームの持つ要素をゲーム以外に応用するときに使われています。

たとえば、学習や従業員モチベーションを上げるのに利用されたり、使いやすさを向上させたりするときに使われることがあります。ただ、これといった明確な定義はないようで、人によってその捉え方に幅があるようです。

逆に捉えるなら、ゲームの内容をどのように応用できそうでしょうか? たとえば私が昔プレイしていたオンラインゲームの『エバークエスト』は、最大6人のプレイヤーとパーティを組んで冒険を楽しむMMORPGというジャンルでした。しかし、この世界にはひとつのチームだけでは倒せない神やドラゴンといった強力なモンスターが存在しており、だいたい6~10パーティといった超大人数で挑んでいました。

しかし、システム的にこうした複数のパーティをまとめる機能は当時は用意されていませんでした。そこで、リーダーがパーティ分けや役割などを決め、全員が共有できるチャットしてギルドチャットを活用しながら戦っていたのです。

ただのゲームではありますが、このようにプレイヤーによっては強いリーダーシップを発揮するものもいれば、あくまでもサポートに徹するプレイヤーもいます。まさに、ビジネスの世界などでも同様の体験が、ここでもできていたのです。

▲初期の『エバークエスト』のゲーム画面

先ほどのドラクエの話に戻すと、こちらは、より先の土地にある場所に行くには自分のレベルを上げたり、装備を調えていく必要があります。モンスターを倒してお金を貯めることで武器や防具は購入できますが、どちらも同時に揃えるのはかなりのお金が掛かってしまいます。そこでいろいろとやりくりしながらゲームを進めていくことになります。

単に「お金」や「やりくり」という部分に注目するならば、経営シミュレーションゲームなどもあるので、直でそうした感覚を学ぶことができます。

アマゾンは倉庫の単純作業をゲーム化している?

何事も効率化を追求している企業のアマゾンでは、倉庫の単純な作業にやりがいを持たせるために、ゲームによく似た仕組みを採用しているそうです。こちらは、倉庫の社員同士で競い合う内容になっており、ロボットが仕分けするのをゲーム画面でコントロールするといった感じのもののようです。

ゲームという面では、他人と競うだけではなく自分自身の記録に挑戦することができるというのがいいですね。

実は筆者も昔アマゾンの倉庫でアルバイトしていたことがあるのですが、その時は端末にピックするアイテムが表示され、それをカートに集めて流していくという作業でした。何事も効率化を追求している企業のアマゾンさんはひとりひとりのパフォーマンスもしっかり丹念にチェックされており、私のようにその成績が悪い従業員(バイト)には緑の襷を着けさせ、「こいつは仕事をできないんだぜ!」ということをわざわざ回りにアピールしてさらにやる気をそぐというハードプレイも要求していました。

そのときと現在はまた違うと思いますが、このように楽しみながら仕事ができるというのは面白い試みですね。

仕事ではありませんが、大昔にプログラマーをしていた時代、社内の人が勝手に『テトリス』を作り、公開していたことがありました。このときのマシンは、サーバに全員が接続するワークステーションのようなものを利用しており、ゲームが遊べるだけではなくその得点も共有されるようになっていました。そのため、誰かがハイスコアを出した方と思ったら、翌朝にはなぜか更新されていたなんていうことも。

オンラインゲームやスマホゲームが全盛の現代では珍しい話ではないですが、当時としてはかなり画期的な感じがしました。これはゲームの本質的な面白さが、ここにあったからだといえそうです。

こうしたゲームのエッセンスをうまく取り入れていくことで、また新しい世界がみえてくるのかもしれませんね!

ということで、今回はここまでです。




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