『ブレードランナー』イヤーに巨匠墜つ。デザイナーシド・ミードが2019年12月30に死去




2019年は映画『ブレードランナー』の劇中に出てくる年代としても知られていますが、悲しいことに年の瀬も押し迫った12月31日、同作のデザイナーを務めたシド・ミード氏が亡くなるという悲しいニュースが飛び込んできました。今年の9月にYouTubeで引退を表明していた同氏。12月30日に米国カリフォルニア州パサデナにある自宅で最後を迎えたそうです。享年86歳。

2019年7月19日には、同じく『ブレードランナー』にレプリカント「ロイ」役で出演した俳優のルトガー・ハウアーさんが75歳で亡くなっており、ブレランファンにとっても悲しい年となっています。

シド・ミード氏は生前同作に関わったことについて、「私は作るのが不可能ではない程度の進歩的な車を考え出すだけではなく、それを完全な想像上のシナリオ――つまり基本となる対象物を取り巻き、補う総合的ライフスタイルの概観の中に組み込むことも行った。言い換えると、私は、小さな自己充足した世界を作っていたんだ」(『メイキング・オブ・ブレードランナー』著:ポール・M・サイモン/ヴィレッジブックス)と語っていました。

1982年から見た未来の2019年が映画の中に登場しますが、本作でシド・ミード氏が世界中に与えた影響は大きく、数々の作品のなかでその片鱗を見かけることができます。

2019年4月27日から6月2日まで、アーツ千代田3331で「シド・ミード展」が開催された際、会場に訪れた大友克洋氏が『AKIRA』に登場するバイクはシド・ミード氏の作品からのパクりだったということをイラストで描き込んでいました。そういえば、『AKIRA』の世界観も同じ2019年が舞台となっていますが、何か同じグルーブ感のようなものがあったのかもしれません。

ふたつで十分なので4つ『ブレードランナー』購入した筆者

シド・ミード氏やルトガー・ハウアーさんの件とは関係なく、ブレランイヤーということで今年はいろいろな資料を個人的に集めていました。つい最近購入したのが、『ブレードランナー』の映像作品。『ブレードランナー クロニクル』『ブレードランナー ファイナル・カット』の2本を抑えておけば、少なくともソフト化されていないリサーチ試写版とサンディエゴ覆面試写版、USテレビ放映版とUltra HD Blu-ray/IMAX版以外は揃いそうだったからです。

しかし、間違って先にDVD版を購入してしまい、後からBlu-ray版を購入し直すことになってしまいました。「ふたつで十分ですよ」のスシマスターの台詞じゃないですが、無駄に4つになってしまいました・・・・・・。

というわけで、この休みは『ブレードランナー』の世界にどっぷりとハマって過ごしたいと思います。




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